2月14日(水)バレンタインデーの日、外国為替市場で再び、日本円が対米ドルで下落。一時、「1ドル=150円台後半」と約3ヶ月ぶりの水準をつけましたね。
僕も3ヶ月に一度は、米国ハワイに滞在しているので、現場で実感していますが。米国の物価や景気動向が依然として強く。市場では、当初みんなが想定していた、大幅な利下げ期待が薄れたわけです。日本銀行が、当面「量的・質的金融緩和」、すなわち円を刷りまくり、超低金利で貸しまくる(=信用創造しまくる)従来からの金融政策を引き続き維持継続するとの見方も、「円売り・ドル買い」を促しているようです。
振り返れば、日本円は2022年に、32年ぶりとなる「1ドル150円台」に暴落して、「1ドル150円台」に乗るのは、2023年に続いて、今回で3度目になります。もはやここまでくると「1ドル150円台」が「特別」ではなく、「普通」的な感覚に、定着して来ているのを感じます。
そんな中、僕たちのように、日常的に「米ドル」を大量に保有して、国内仕入・海外輸出販売の「ケイタ式」で直接「米ドル」を稼ぎまくり。稼いだ「米ドル」を、日本円に両替することなく、直接証券会社の口座の中にスライド投入して、そのまま米国の成長株を買いまくる。
ミスタケイタを筆頭に、「米ドル軍団」にとっては、「追い風」とも言えるので、またまたこの流れを活用して2024年も「億り人」たちが続出してしまうのでは無いでしょうか?
「円安・ドル高」になる背景
最初はかなりの衝撃が走りましたね。月を追う事に、「米ドル」に対して「日本円」暴落状態が続いて。2022年に32年ぶりとなる「1ドル150円」に到達後、「円高」に戻ったかと思えば、2023年11月に今度は「1ドル151円台」まで大幅下落。その後、12月下旬には「1ドル140円台」前半まで、「円高・ドル安」が進んでいたわけです。
当初市場では、FRB(米連邦準備理事会)の「利下げ計画」や、日本銀行が日本の「マイナス金利」を解除して「利上げ」するのでは?との見解が流れ、2024年は「円高基調」になるのでは?とも言われていたわけですが。日米の金利差が縮小するとの予想は2024年の年初から期待を裏切られる形になり。今回のように、再び「円安・ドル高」に勢いがついてしまったわけです。
たったの1ヶ月あまりで、日本円約10円分も、米ドルに対して下落してしまったわけですが。財務省の偉い人も、「最近の為替の動きはかなり急速だ。災害対応と一緒で、24時間、365日対応できるよう準備をしている」と発言されていました。
「必要があれば適切に対応する」と、「ドル売り・円買い」の大人の介入の可能性もちょい見せしたわけですが・・・。果たして!?とは言え、そもそも論でこの「円安・ドル高」の後押しになってしまっているのが。「米国利下げ」問題。当初想定していた「利下げ」が、想定通りにならなくて、「利下げ回数」はドンドン減っていく。
2月に発表した米国雇用統計でも、米国労働市場の景気の強さが際立ってしまったので、逆に景気を抑えようとするために、利下げの回数を少なくする動きが働いてしまった。そして、2月13日に発表された、消費者物価指数(CPI)でも、「うん、米国引き続きインフレで景気好調!」という見解になり、「利下げ」の回数はさらに低下しました。
あまり声を大にしては言えませんが、「能登半島の大地震」も、「日銀のマイナス金利解除=1月説」を消さざるを得なかったようですね。
物価「高けーよ!」@ハワイ
やはり、米国ハワイに滞在しているとモロに感じてしまいますが。本当に、3ヶ月に1度ハワイに訪れる度に、何かしらが値上げされているのを実感。
米ドルに対して、円も安くなるのに、米国の物価が上がる。僕は海外で「米ドル」ばかりを持って、「米ドル決済」のクレジットカードで生活をしているので、日本で日本円のお給料をもらって、米国でも日本円決済のクレジットカードを使っている方々よりは、かなり「お得気分」にはなると思いますが。それでも、「高けーよ!」とつい口にしてしまうほどの、インフレにイラつきを覚えてしまうわけなのです。
ここで日本に住んで、日本円でお給料をもらって、日本円で預貯金をし続けている方々は、気づかなくてはならないことですが。「円安・ドル高」「米国物価高」のご時世の中、皆さん加速度的に貧乏になってしまっているとのことです。
いまだに、何も考えずに、日本円のまま放置している方々を見ると、「本当に大丈夫ですか?」と思ってしまうわけなのですが。やはり、みなさんがご自身のお金をどのように考え、どのように運用して行くのか?は完全に自己責任ですし。「米ドル」に両替したのか?「ケイタ式」で「米ドル」を稼ごうとしているのか?
「米ドル」のまま、「米国の成長株」に投資をしているのか?これらの対策をやっているのか、やっていないのかは、実際皆さんの口座の中身を見れるわけではないので、僕には分からない。実際に「日本円」は、「米ドル」に対してだけではなくて。世界各国の他の通貨に比べても、暴落が目立つ通貨であり。下落率は「G10通貨」と呼ばれる世界の主要通貨の中で最大だったわけです。
「G10通貨」
・スイスフラン
・英ポンド
・ユーロ
・カナダドル
・スウェーデン
・クローナ
・NZドル
・豪ドル
・ノルウェークローネ
・日本円(←一番下落した通貨)
念のため、もう一度言っておきます。「日本円のまま、放置プレーしていて本当に大丈夫ですか?」