「シリコンバレー聖地巡礼」、カルフォルニア州クパチーノにある「Apple Park」ことアップル本社に訪れました。建築家ノーマン・フォスターが設計を担当し、Apple創業者のスティーブ・ジョブズが生前に構想を描いた、円形のデザインが「宇宙船」に例えられる最先端の建築物でした。
・2017年完成〜
・敷地面積: 約71ヘクタール(175エーカー)
・建物面積: 約26万平方メートル(2.8百万平方フィート)。
・収容人数: 約12,000人のApple従業員が働ける設計
自然との調和を重視し、敷地内には7,000本以上の木々が植えられていて、再生可能エネルギーを100%利用し、太陽光パネルが屋上全体を覆っています。Steve Jobs Theater:世界で最も技術的に進んだホールの一つとされる場所で、新製品の発表イベントが行われます。
研究開発施設:Apple Parkの中心には、次世代の製品や技術の開発を行うスペースが存在。そして僕たち「聖地巡礼」者が訪れることができる、Visitor Center:一般向けのエリアで、Apple製品の展示やカフェ、記念グッズショップが設置されています。
ジョブズが生前、「この建物はAppleのクリエイティブ精神を象徴するものになるだろう」と語ったように、創造性を促進する環境づくりが意識されています。Apple Parkは、最先端技術、デザイン、環境への配慮を象徴する施設であり、Appleの企業理念を物語るランドマーク的存在です。
ガレージから始まったAppleの物語
1970年代後半、シリコンバレーはすでに新しいテクノロジーの芽吹きが見られる地域となっていました。当時、この地域ではヒューレット・パッカードやインテルといった革新的な企業がテクノロジー業界を牽引し、ガレージで始まったスタートアップの物語が数多く生まれていました。
この地域の中心地で、2人の若者が世界を変える物語をスタートさせます。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックです。1976年、ジョブズとウォズニアックは、ジョブズの実家のガレージでAppleの始まりとなる「Apple I」を作り上げました。ジョブズのカリフォルニア州パロアルトでの環境は、テクノロジーの新しい可能性に満ちていました。
特に、パロアルト研究所(PARC)で目にしたGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)やマウスといった技術が、後のMacintoshのインスピレーションとなります。
ウォズニアックの天才的なハードウェア設計と、ジョブズのマーケティングの洞察力が結びつき、ジョブズはApple Iを売り込むため、地元のコンピューター愛好家のネットワークやベンチャーキャピタルを活用し、最初の出資を得た・・・Appleの成長神話が始まりました。
・スタートアップの文化:シリコンバレーは、革新と挑戦が歓迎される地域で、失敗を恐れない文化が根付いていました。ジョブズの挑戦的な性格と、この地域の精神は非常に相性が良かったのです。
・才能とリソースの集中:近くにはスタンフォード大学や多くの研究機関があり、テクノロジーの最前線にいる人材が豊富でした。Appleも、こうした才能を引きつけることに成功しました。
この地域のテクノロジーコミュニティ、投資家ネットワーク、リスクを恐れない文化は、Appleの初期の成功にとって不可欠な要素でした。シリコンバレーが持つ「挑戦と革新の精神」は、Appleの成長を支え続けています。そして今もなお、Appleはこの地域で未来を切り開くテクノロジーとデザインの中心であり続けているのです。
MacBook、iPad、iPhone・・・Appleのデバイスのお陰で、僕の人生は激変しました。ライフスタイルそのものが、全く別物になりました。「Visitor Center」で、AR体験をしたり、「Apple Park」限定グッズを買ったり、Appleカフェで、アイスコーヒーを注文して聖地黙々会をしたり、2階から、「Apple Park」を眺めながら、聖地黙々会をしたり・・・。シリコンバレーでの「聖地巡礼」、「Apple Park」で合掌!
「Googleplex」
「シリコンバレー聖地巡礼」、同州マウンテンビューにある、「Googleplex」こと、Google(Alphabet)本社に訪れました。1999年からGoogle本社として使用開始。オフィスビル、研究開発施設、社員向けのリラクゼーションエリア、運動場など、複数の建物で構成されています。
Googleplexの建物はオープンスペースを重視し、社員間のコミュニケーションを活発化させるよう設計されています。建物内外にはカラフルなGoogleロゴや遊び心あふれるアートが配置され、活気に満ちた雰囲気です。
無料のカフェテリア:高品質な食事が提供され、従業員の食事や軽食はすべて無料です。
レクリエーションエリア:バスケットボールコートやフィットネスジム、マッサージルームなどの施設を完備されています。
犬同伴可能:ペットフレンドリーな職場環境です。
シャトルサービス:サンフランシスコや周辺地域から通勤する従業員向けに、無料のシャトルバスが運行。
Android庭園:Googleplexの敷地には、Android OSのバージョン名(クッキーやドーナツなどのデザートテーマ)をモチーフにした巨大なフィギュアが展示されています。
Google X:未来技術の開発を行う研究所が近隣にあり、Google Glassや自動運転車のプロジェクトがここで生まれました。
ガレージから始まったGoogleの物語
1990年代、インターネットはまだ黎明期にあり、その可能性に気づいたのは一部の研究者やエンジニアだけでした。そんな時代に、未来を切り開く2人の若者が出会います。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、スタンフォード大学の博士課程で知り合った2人が、シリコンバレーの歴史を大きく変えることになります。
1995年、ラリー・ペイジはミシガン大学からスタンフォード大学に移り、博士号を取得するための研究を始めました。その時、スタンフォードのキャンパスを案内してくれたのが、数学に情熱を持つセルゲイ・ブリンでした。当初、2人は意見が対立しがちでしたが、それがかえって互いを刺激する関係を築きました。
2人は、インターネット上の膨大な情報を整理し、人々が必要な情報に素早くアクセスできる方法を模索しました。これが、Googleの原型となる検索エンジン「BackRub」の開発に繋がります。
1996年、スタンフォード大学のサーバーを使いながら、この検索エンジンの基礎を構築し始めました。当時、シリコンバレーはインターネットやコンピューター技術の中心地であり、多くのスタートアップやベンチャーキャピタルが集まる場所でした。ラリーとセルゲイは、この環境を最大限に活用しました。
1998年、2人は「Google」という名前で正式に会社を設立します。その資金は、サン・マイクロシステムズの共同創設者アンディ・ベクトルシャイムが提供した10万ドルの小切手から始まりました。シリコンバレーのネットワークが2人の事業の拡大を支えました。
スタンフォード大学で培った学術的な基盤、周囲に集まる技術者コミュニティ、そしてリスクを受け入れるベンチャーキャピタル文化が、Googleの成長に不可欠でした。Googleの事務所は当初、メンロパークの友人のガレージを借りて運営されていましたが、事業が拡大するにつれて、より広いスペースが必要になりました。
1999年、Googleは現在の本社である「Googleplex」があるマウンテンビューに移転しました。この地域はすでに、シリコンバレーの象徴的な企業であるHPやIntelが拠点を置くテクノロジーの集積地でした。Googleplexは、単なるオフィスではなく、社員の創造性と生産性を最大化する場として設計されました。
無料の食事やリラクゼーションエリア、ペット同伴可能な環境など、当時としては画期的な職場環境が整備され、現在のGoogle文化の基盤となっています。今日、Googleはシリコンバレーを代表する企業として、地域の象徴的な存在となっています。自社だけでなく、周辺の技術エコシステムを支え、多くのスタートアップや技術者に影響を与えています。
シリコンバレーはGoogleの成功の舞台であり、Google自身がその歴史を新たに書き加えているのです。Googleplexに訪れた僕は、カフェで食事とカフェを注文して、MacBookを立ち上げ聖地黙々会した後。無料Google自転車に乗って、Googleplex内の施設を回りました。Googleにはずっとお世話になっているので、合掌!