昨日に引き続き、「「お金」と「価値」と「価格」の本質」について、お話していきたいと思います。今日は「第二回目」ですね。第一回目では、「お金」には、

・交換機能、
・保存機能、
・価値尺度機能

の3つがあり、発行元の信用によって下支えされていること。

そして、SONYの「VAIO」と、Apple社の「MacBook」を例に挙げて、「価値」が高い商品とは、誰が評価しても同じ「客観」的な「機能的効用」を抑えながらも、人によって評価が異なる「主観」的な「意味的効用」が重要視された商品であると、お話しましたが、ここまでを理解頂けていることを前提に、次は「価格」について理解を深めていきましょう。

株式投資家として、ビジネスマンとして、「無敗」を目指すのであれば、必要不可欠な知識と理解ですので、しっかりと抑えて行きましょう!「価格」とは?そもそも、世の中に流通している「商品(モノ・サービス・情報)」の「価格」はどうやって決められているのでしょうか?

まずは、価格を構成する要素として、1つ目に「コスト(費用)」と、2つ目に「プロセス」と、3つ目に「競争」があります。

1つ目の「コスト(費用)」ですが、例えば、レストランの「ハンバーグ定食」の価格を設定する際、
・材料費:合挽肉や野菜、調味料などの材料費
・人件費:シェフやウェイターの人件費
・光熱費:電気・ガス・水道・冷暖房
・設備費:机、椅子、オブジェ、絵画
・地代:レストランの地代や建物の内装維持費
これらの最低限かかる費用の上にレストランは儲けである利益を乗せて、お客様に請求する価格を決定しますよね。

2つ目の「プロセス」ですが、例えば「美容院」などのサービス業の場合、お客様に提供するサービスを作業ごとに分解する形で、
・担当を指名する:2,000円
・シャンプー・トリートメントする:1,000円
・髪の毛をカットする:3,500円
・カラーリングする:10,000円
・簡易マッサージする:1,000円
・パーマをかける:10,000円
・乾かす:500円
・総額2万8,000円をセットで2万円という形で、お客様に請求する価格を決定しますよね。

けれども、これらの価格は、自分で勝手に決めるというわけではなく、3つ目の「競争」、需要と供給、同じ商圏内のライバルがいくらに価格を設定しているか?なども、考慮して設定しなくてはなりません。

下落傾向にある「スマホ」のモノ・サービス

例えば、現代社会に生きる僕たちが、最も活用している、モノ・サービスと言えば、「スマホ」こと「スマートフォン」が挙げられると思います。本体、GoogleのPixelシリーズ、シャープのAQUOSシリーズ、OPPOのRENOシリーズ、SONYのXperiaシリーズなどの、「スマホ」は本体価格が値下がり傾向にあります。

「スマホ」は、本体だけあっても、「キャリア」というところと契約して、携帯電話料金を支払わなければ、電話・インターネットサービスを単体で使用できません。そこで、本体を購入後は、「キャリア」を選択して、契約をすることになります。日本の「キャリア」ビッグスリーと言えば、

・NTTドコモ(株式会社NTTドコモ)
・KDDI(auブランド)
・ソフトバンク(SoftBankブランド)

ここに途中から、「楽天」が参戦して、格安プランを提供しはじめたことと、総務省が「高すぎる」と、指導強化していったことで、他の大手キャリアも、サービス価格を下げざるを得なくなりました。

大手キャリア平均月額
・2014年頃:8,000〜9,000円
・2016年頃:7,000〜8,000円
・2018年頃:6,000〜7,000円
・2020年頃:5,000〜7,000円
・2021年以降:2,700〜4,500円

2014年〜2018年ごろであれば、通話+データ5〜7GB程度で、毎月8,000円〜9,000円請求できていた携帯電話サービス料が、現在では、20GBで2,700〜4,500円へと、多くのGBを提供しているにも関わらず、以前よりも安い金額しか請求できなくなってしまいました。

スマホ業界では、一般的に、1つ目の「コスト(費用)」も、2つ目の「プロセス」も、3つ目の「競争」によって、本体も下落傾向にあり、サービスも下落傾向にあると、言語化できると思います。ただし、一方で、同じ「スマホ」業界でも、Apple社の「iPhone」は、価格は上昇傾向にあります。

一番安価なモデルで、2014年にはiPhone 6(約67,800円)だったものが、2017年のiPhone Xで初めて10万円を超え、その後も高価格帯が続きました。2024年のiPhone 16(約124,800円)になり、iPhoneの価格は全体的に上昇し続けました。つまり、「スマホ」全ての価格が下降したのではなく、その中でも、価格が上昇していくモノもあるということです。

無敗の投資家の思考法

「価格」に関して、もう少し考察を深めていくと、世の中には、正規店で定価購入した金額よりも、その後の二次流通での市場取引価格が上昇しているものもあります。例えば、僕が実際に正規店で購入したものからいくつかピックアップすると・・・

・ROLEXデイトナ白:定価175万円で購入→市場価格:約500万円
・HERMESバーキン25:定価125万円で購入→市場価格:約500万円
・クロムハーツレターマン:定価70万円→市場取引価格:200万円
・サントリー山崎18年:定価35,200円→市場取引価格:15万8,000円

このように、正規店で購入した金額よりも、市場で取引されている価格が、跳ね上がっているものもあります。僕が正規店で購入した中で、一番すごいものだと、パテック・フィリップ・ノーチラス:定価1,100万円で購入→市場価格:3,000万円というものまであります。

このように、世の中に流通している商品には、定価よりも市場価格が下がるモノもある。定価よりも市場価格が上がるモノもある。という特徴があることが分かります。これまでお話して来た、「お金」「価値」「価格」を踏まえた上で、「投資家の思考方法」についてお話します。

「価値」と「価格」の違いを理解できた後で、次に重要なことは、「価値」→「価格」の順番で考えることです。世の中の大多数の方々は、投資でいつも負け続けていますが、そうした方々に見られる共通的な傾向として、欲しい商品(モノ・サービス・情報)がある時、普通に考え行動していると目の前の「価格」に引っ張られてしまいます。

本当に必要な商品か?大事な商品か?・・・に関わらず目先の「安いから!」「お得だから!」という飛びついてしまうのです。まずは「価格」で一喜一憂して、手に入れた後で「価値」を後づけて行きます。無敗のビジネスマン、無敗の株式投資家は違います。必ず、「価値」→「価格」の順番で、「商品(モノ・サービス・情報)」と向かい合います。

そして、数年後に実を結ぶ可能性のあるものに、今から資金や時間を投じる行為のことを「投資」と言います。継続的に繰り返し行い続ける人のことを「投資家」と言うのです。「価値」を考察できる「価値観」を持った上で、客観的に「価格」を判断できるようになることが「無敗の投資家」へとつながる糸口となるのです。

「無敗の投資家への道」へ続く

※今日のお話を「Spotifyポッドキャスト」で視聴する→ https://creators.spotify.com/pod/show/s43vncn03k/episodes/2-e30nafe

※前回のお話を「Spotifyポッドキャスト」で視聴する→ https://creators.spotify.com/pod/show/s43vncn03k/episodes/1-e30ktvp