自己投資家から「無敗の株式投資家」への昇格(シリーズ・その3)「自己投資家」から「無敗の株式投資家」への昇格に必要な考え方を、シリーズでお話させて頂いています。今日も「続き」です。
人生を変える「資産ポートフォリオ」
年代別に変化する「資産ポートフォリオ」の考え方。「自己投資」と「株式投資」のバランスをどう取るか?僕たちは「資産」と聞くと、多くの場合は「お金」を思い浮かべるかもしれません。しかし、実は本当に重要な資産とは、「お金」だけではありません。自分自身が持つスキルや知識、経験といった、最も基礎的な「自分資産」があります。
人生のステージごとに、「自分資産」と「金融資産」の比率がどのように変化していくのか?20代・30代・40代・50代と進むにつれ、「自分資産」の割合は徐々に減少し、それに代わって「金融資産」が増えていく構成です。20代のうちは、時間も体力もあり、挑戦に対する柔軟性も高い時期です。
この時期に最も優先すべきなのは、「自己投資」です。「自己投資」とは、自分の時間・労力・少しのお金を使って、スキルや経験、専門性を高めることです。「自己投資」によって「自分資産」を高めることにより、将来的な収入の増加や選択肢の拡大につながっていきます。
30代に入ると、少しずつ「金融資産」の割合が増えていきます。20代で培ったスキルや経験が収入に反映されるようになり、一定の余剰資金が生まれ始めるためです。この時期からは、毎月の収入の一部を株式投資などの「金融資産」に回していくことで、資産形成の第二ステージが始まります。
それでも、まだ「自分資産」の割合が多いのは、「人的資本=稼ぐ力」が自分にとって最大の武器だからです。40代になると、「自分資産」の成長余地はやや落ち着きつつあります。一方で、過去に蓄積してきた「金融資産」が本格的に資産の柱として機能し始めます。
投資によるリターンが目に見えて増えてくるタイミングであり、「お金に働いてもらう」仕組みを意識的に育てていく必要があります。そして50代になると、人生の時間的なリソースは少しずつ限られてきます。この時期には、「自分資産」で大きなリターンを得ることは難しくなり、これまでに築いてきた「金融資産」によって生活の安定や豊かさを得ることが主軸になっていきます。
「金融資産」と「自分資産」の違い
「金融資産」と「自分資産」には根本的な違いがあります。「金融資産」とは、本質的には株式や債券など、「自分以外の誰かに働いてもらって利益を得る」という性質のものです。その価値は、相場や経済情勢などの「時合い」に左右され、自分の努力によって直接価格を上げることはできません。時に増え、時に減る。
つまり、コントロールが難しいという側面を持っています。一方で、「自分資産」とは、自分の時間と労力を投じて積み上げたスキルや経験のこと。これは自分自身の努力次第で、限りなく高めていくことができ、周囲の環境によって価値が大きく損なわれることもありません。
むしろ、「自己投資」を重ねるごとに、「より自由な働き方」「より高い評価」「より安定した収入」を手に入れられるようになり、自分の人生における「選択肢」が広がっていくのです。この2つの資産は、どちらか一方に偏れば良いというものではなく、年齢や状況に応じて「バランスよく構成していく」ことが何より重要です。
つまり、資産とは「お金」だけでなく、「自分自身」も含めた「総合的なポートフォリオ」として考えるべきなのです。特にスタートの段階では「投資=株を買うこと」だと早合点するのではなく、まずは自分自身に最大限投資することこそが、最も確実な資産形成であると知っておいてほしいです。
とりわけ20代〜30代前半の若い時期には、この「自分自身への投資」こそが、人生の可能性を大きく広げる鍵となるのです。20代では、投資活動のほとんどが「自己投資」に集中しています。若い時期ほど金融資産がまだ育っておらず、一方で時間と体力、学習能力という資源が最も豊富にあるからです。
そして、その「自分資産」が十分に育ったとき、次のステージとして「金融資産」への投資を始める。これが、本当の意味での「人生設計に基づいた資産形成」と言えるのです。
「社会や人の役に立つ人」になる
「自己投資」を成功させるためには、どのような考え方が必要でしょうか?「社会や人の役に立つ人」になることを目指すという姿勢です。ただ自分がやりたいことを追いかけるだけでは、社会の中で価値ある存在になれません。
大切なのは、「他者が抱えている問題を解決する力」や、「他者を喜ばせる力」を身につけること。これが、自分の年収や評価、信頼、人脈といった「社会的報酬」へとつながっていくのです。結果的にお金や地位は、貢献の副産物として自然に後からついてくるものです。
次に意識したいのが、「競争優位性」を持つということ。たとえば、ただ「英語が話せる」というスキルだけでは、同じような人材は世界に何百万と存在します。重要なのは、「何か別の価値」との掛け算です。英語と日本史の知識を組み合わせて外国人に日本文化を説明する。株式投資の知識と英語力をかけ合わせて、世界の人たちにお金の使い方をレクチャーする。
こうした工夫が、自分の希少性を高め、より強い「市場価値」となって表れていきます。そして、もっとも基本的で、もっとも難しいのが「継続すること」です。スキルや知識、経験は、たった数ヶ月で完成するものではありません。社会と人のために、真摯に問題解決や価値提供の活動を継続し続けるからこそ、少しずつ深みと幅が生まれていきます。
「続ける力」こそが、自己投資を「自分資産」に変える大前提なのです。やがて30代後半から40代に入ると、自己投資の成果が徐々に収入として現れてきます。すると、毎月の手取りの中から「株式投資」に充てられる資金が生まれ始めます。
僕たちが市場を通じて株を買うという行為は、その企業の「オーナー」の一人になること。社会に大きな価値を提供し、多くの人々の問題を解決している企業の一部を、僕たちは所有できます。自分ひとりの時間や労力では、実現できないような規模での「社会貢献」を、世界中の優秀な経営陣と従業員に「代理」で行ってもらうという意味で、これは「間接的な自己実現」です。
人生の前半は、自分という資本を育てるフェーズ。後半は、その資本で社会や企業に働いてもらい、さらに豊かさを享受するフェーズです。その両方があって、はじめて「自立した人生」が築かれるのです。
自己投資と株式投資が生み出す、人生の三つの未来
「自己投資」と「株式投資」をどう扱うかによって、人生がどれほど変わるのか?20代からずっと「自己投資」も「株式投資」もしてこなかった人の姿。学校を卒業して働き始め、毎日を漫然と過ごしながら、目の前の仕事を淡々とこなすだけ。
学びを深めず、スキルも磨かず、投資についても無関心のままであれば、たとえ勤続年数が増えても大きく収入は伸びず、貯蓄や資産も思うように増えません。やがて老後を迎えたときには、時間もお金も選択肢も乏しく、生活のために働き続けるしかないという現実に直面します。
次に自己投資には励んできたけれど、株式投資はしてこなかった人の人生です。社会に出たあと、仕事に真剣に取り組み、学び続け、スキルを磨き、社内評価も高まり、収入も徐々に上昇しました。副業や小さなビジネスなどに挑戦し、ある程度の貯蓄を築くこともできています。
しかし、株式投資という「お金に働いてもらう仕組み」を持っていなかったため、老後は年金と貯金を頼りにした生活を余儀なくされます。現役時代にはしっかり稼いでいたとしても、その収入は自分自身が働き続けてこそ得られるものであり、仕事から離れた瞬間に新たな収入の道が断たれてしまうのです。
最後に最も理想的な人生設計を実現した人の姿です。若いうちから、自己投資と株式投資の両方に積極的に取り組んできました。自己投資によって、自分の貢献力を高め、仕事での評価を得ながら収入を伸ばし、その収入の一部をコツコツと株式投資に回してきたのです。この積み重ねは、年月の経過とともに「複利」という強力な味方を得て、加速度的に資産を増やしていきます。
働かなくてもお金が生まれる「第二の収入源」を持つことで、老後には年金に頼ることなく、自由と安心に包まれた人生を歩むことができるのです。こうした三つの人生の違いは、ほんの少しの行動の差から生まれます。若い時期に自己投資を惜しまず、地に足の着いた株式投資を並行して行ってきた人は、年齢を重ねるほどに大きな差となって表れていくのです。
投資は正しく行う必要がある
人生を通じて、より豊かで自由な生き方を手に入れるために、僕たちには大きく分けて二つの「資産形成の手段」を講じる。「自己投資」と「株式投資」。どちらも未来の自分を助けてくれる「仕組み」であり、「武器」でもあります。
「自己投資」とは、今の自分の労力=貢献力を高めるための取り組み。勉強、経験、スキル習得、仕事や副業への挑戦などを通じて、自分の価値を高める行為です。「株式投資」は、自分では成し遂げられないスケールで社会に貢献している企業に資金を投じることで、彼らの価値創造を間接的に応援しながら、資産を増やす活動です。
どちらか一方だけでも効果はありますが、両輪がそろってこそ、人生は大きく好転していきます。けれども、その際、一つ大切な前提があります。「自己投資も株式投資も、正しく行う必要がある」ということです。自己投資も、間違った知識や中途半端な努力では、成果は得られません。
表面的な資格を取っただけでは貢献力は高まらず、年収は上がりません。また、株式投資も、世間で話題の銘柄に飛びつくだけでは資産形成にはつながらず、むしろ失敗のリスクが高まります。大切なのは、「正しい情報をもとに、目的を明確にし、正しい手順で続けること」。それが成功を分ける鍵となります。
20代、30代を逃してしまったとしても、遅くはありません。しかしそれでも、できる限り早期の内に、自己投資を通じて自分の価値を高め、株式投資を通じて「お金が働く仕組み」を作っていくことで、将来の自由度や安心感は大きく広がります。確実な資産づくりを始めるなら、今この瞬間が最もふさわしいスタート地点です。
何歳からでも遅くはありませんが、早く始めれば始めるほど、時間は強力な味方になってくれるでしょう。人生に、選択の自由を!その第一歩として、「自己投資」と「株式投資」の両輪を、今すぐ動かし始めてみてください。
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