なぜ、自分の講義の時間を間違えたのか?
昨日の夜のことです。『レベルファイブAI経営マスタリー』の本講義がありました。夜9時から。ところが僕は、まったく別の日時だと思い込んでいました。気づいたのは、届いたメッセージです。画面を見た瞬間、背中が冷たくなりました。開始の時刻は、とっくに過ぎていました。
向こうでは、もう人が集まっています。待っている方の顔が、浮かびました。毎月、顔を合わせている方々です。何ヶ月も続けて来てくださっている方もいらっしゃいます。その方々を、待たせてしまいました。顔が見える相手だけに、こたえます。名簿の上の番号ではありませんから。
自分の講義です。誰かに代わってもらえるものでもありません。参加される方は、仕事を終えて、家族との時間を切り上げて、画面の前に座ってくださっています。その時間に、主催者がいない。これほど失礼なことはありません。すぐにお詫びを申し上げて、22時からの開催に変更させていただきました。
お待たせしてしまった方々には、本当に申し訳ありませんでした。22時からというのは、翌日が仕事の方にはきつい時間です。それでも、非常に沢山の方々が、最後まで残ってくださいました。ありがたいことです。どうして間違えたのか、自分でも分からないのです。
予定表は、いつもどおり開いていました。それなのに、頭の中では別の時刻になっていました。見ていたはずなのに、入っていなかった。そういうことが、起きるようになりました。読んでいるつもりで、読めていない。言い訳をするとすれば、最近どうも、記憶があやしいのです。
老衰でしょうか?笑えない話です。50代も後半に近づいてくると、こういうことを冗談で済ませられなくなります。ただ、今日この話をお伝えするのは、謝るためだけではありません。やらかした直後に、はっきり見えたことがあるからです。僕が時間を取り違えているあいだも、AIに預けてある仕事は、1つも止まっていませんでした。そこだけは、いつもどおりでした。
僕が抜けていたあいだも、淡々と動いていたわけです。情けないような、助かったような。複雑な気持ちでした。人間の僕だけが、穴を開けたわけです。ここに、今日の話の核心があります。今日は、そこからお話しします。
50代になると、何が欠け始めるのか?
40代前半の頃は、知りませんでした。自分が衰えるという実感が、まったくなかったのです。徹夜をしても、翌日は動けました。予定も、頭の中に全部入っていました。手帳をなくしても、だいたい思い出せました。あの頃は、自分の記憶を疑ったことがありません。
むしろ、忘れる人の気持ちが分かりませんでした。なぜ手帳に書かないのだろう、と思っていたくらいです。いま、その手帳に書いたことすら抜けます。若い頃の自分に、謝りたい気分です。あの頃の自信は、ただの若さでした。能力だと思い込んでいました。いま思えば、勘違いです。
50代になると、そうはいきません。いろいろなところが、欠け始めます。まず、体力です。同じ量の仕事をしても、戻るまでに倍の時間がかかります。以前なら1晩で回復したものが、いまは3日かかります。その3日のあいだも、予定は入ってきます。休めば追いつかない。無理をすれば、また倒れる。あなたにも、心当たりがありませんか?
次に、記憶です。昨日のことが出てこない。約束が抜ける。今回のような取り違えが、実際に起きます。しかも、間違えている最中は、間違えている自覚がまったくありません。ここが、一番おそろしいところです。そして、これが一番こたえるのですが、脳が働かずに停止してしまう時間があります。
机の前に座っていて、何も浮かばない。ただ画面を見ている。そういう時間が、以前より確実に増えました。眠いわけでも、体調が悪いわけでもない。ただ、動かないのです。30分ほど、何も進まない。そして、その30分を取り返すために夜が遅くなります。悪循環ですよね。
こうやって、少しずつ削られていきます。1日あたりに使える時間が、毎年短くなっていく感覚です。それでも、仕事は待ってくれません。講義の日は来ますし、締め切りも来ます。おそらく、あなたも同じではないでしょうか?年月が過ぎるほど、身体も頭も、昔と同じようには動かなくなります。
若い頃のやり方を、そのまま続けることはできません。ここを認めるまでに、僕はずいぶん時間がかかりました。まだやれる。そう思いたかったのだと思います。けれども、認めたほうが対策を打てます。認めない限り、やり方は変わりませんから。
それでも仕事が回るのは、なぜか?
僕が寝ていても、忘れていても、AIに任せた仕事は確実に進みます。疲れません。体調も崩しません。予定を取り違えることもありません。機嫌が悪い日もありません。昨日の出来事を引きずることもない。指示したことを、そのままやり続けてくれます。
こちらが忘れていても、向こうは覚えています。昨日、僕が日時を間違えていたあいだも、そちらは動き続けていました。僕の頭が止まっていても、手が止まらない場所ができている。これは、2年前にはなかったことです。ここで、はっきりさせておきたいことがあります。AIがどれだけ有能でも、人間である僕が担当する仕事をすっぽかしてしまえば、全部が成り立ちません。
昨日が、まさにそれでした。どれだけ道具をそろえても、主催者が来なければ講義は始まりません。そこだけは、誰も代われません。AIにも、代われません。そこが、人間に残された部分です。だからこそ、その部分を守るために、ほかを渡してしまう。人間の側に残っている仕事は、そのまま穴になります。
そして、その穴は年々広がっていきます。体力が落ちるぶん。記憶が抜けるぶん。だからこそ、です。AIに任せられる仕事が進化すればするほど、僕たちの欠落を、その大多数を補ってくれるようになります。体力が落ちた分。記憶が抜けた分。頭が止まっていた時間の分。
そこを埋めてくれる相手が、すでに手元にいます。しかも、毎月のように賢くなっていきます。去年できなかったことが、今年はできています。こちらが衰えていく速さより、向こうが賢くなる速さのほうが、はるかに上です。1日でも早く、AIによる完全お仕事代理大作戦を進めておく必要があります。
まだ動けるうちに、仕組みのほうを作ってしまう。動けなくなってから作ろうとしても、その頃には作る体力が残っていません。これが、一番こわいところです。必要になったときには、もう手をつけられない。だから、今なのです。元気なうちに、自分の代わりを用意しておく。それが、50代の仕事だと思っています。次の世代に渡すものも、そこから生まれます。自分が動けるうちに、動かなくても回る形を残しておく。これは、脅しではありません。昨日、自分で体験したことです。
今年12回。やらかしたのは2回です
正直に数字を出します。本講義は、今年に入って合計12回開催してきました。そのうち、体調不良で延期したのが1回。昨日の1時間延期が、1回。合わせて2回、やらかしています。胸を張れる数字ではありません。6回に1度以上、ご迷惑をおかけしている計算になります。去年までは、こんなことはありませんでした。年齢のせいにするのは好きではありません。
ただ、事実は事実です。こんな講師で申し訳ないと思っています。それでも、毎回いただく感想を拝見させていただくと、受講生の方々は確実に進んでおられます。この講義に出会って本当によかった。そう書いてくださる方が、何人もいらっしゃいます。先週の合宿でも、朝はサーバーの契約もなかった方が、夕方にはご自身のサイトを公開されていました。
こちらが時間を間違えても、中身は逃げません。手順も、設計図も、そのまま残ります。中身については、周りからも本物だとお墨付きをいただいています。やる人間のほうがこのありさまですので、そこは申し開きのしようもありません。それでもよろしければ、という気持ちでお伝えします。完璧な講師の会ではありません。
ただ、中でやっていることは本物です。そこだけは、自信を持ってお伝えできます。やっている人間が頼りないぶん、仕組みのほうはしっかり作りました。むしろ、自分が抜けることを前提に組んでいます。昨日のようなことが起きても、講義の中身までは崩れないように。
もしもまだ、『レベルファイブAI経営マスタリー』に参加されていないとしたら、年内のうちに見ておいてほしいと思います。説明会を兼ねたセミナーの収録動画があります。中で何をやっているのか、ご自身の目で確かめてみてください。合わないと思われたら、それはそれで構いません。
『レベルファイブAI経営マスタリー』説明会セミナー収録動画
◆動画のお申し込みはこちらから→https://m.kitasociety.com/260705-07
僕たちは、これから確実にいろいろなものを失っていきます。体力も、記憶も、集中できる時間も。その代わりに、疲れない相棒を持つことができます。一緒に、最強の武器を手にして、このAI時代を歩いていきましょう。