「アメリカンドリーム」。それは、アメリカ合衆国における成功の象徴であり、多くの人々が夢見た希望の姿です。この概念は、すべての人々に均等に与えられた機会を活かし、勤勉と努力によって手に入れられる成功を意味します。

そしてその基盤には、独立宣言に記された「幸福追求の権利」というアメリカの根本的な理念が存在します。

1600年代、欧米からアメリカ大陸に向かう移民の波が押し寄せ始めました。18世紀、アメリカの黎明期には、ヨーロッパにおける身分や出身が人生を決定づけるものではなく、北米では広大な土地と豊富な地下資源がもたらす富に魅了され、多くの人々が希望を抱いてアメリカの地に足を踏み入れました。彼らの目的は多種多様でした。

政治的抑圧から逃れ、信教の自由を求める者、新たな生活の機会を追い求める者、そして新天地での成功を夢見る者たちが、母国を離れこの新しい大地へと向かってきました。この移民の流れは、数百人の英国人入植者から始まり、何世紀にもわたって何百万人にも及ぶ大移動となりました。こうして、北米大陸の広大な土地に文明が築かれ、人々は新たな生活を開拓していきました。

「アメリカンドリーム」という言葉は、そんな彼らの夢や希望を体現するものとして時代を超えて受け継がれてきたのです。それから約400年。アメリカは世界でもっとも強大な経済大国へと成長を遂げました。

現在では、世界中の企業の時価総額の約半分以上がアメリカ企業によって占められています。この事実だけを見ても、アメリカがいかに世界経済において圧倒的な存在感を放っているかがわかります。僕たち株式投資家にとって、今まさに「アメリカンドリーム」を体現していると言っても過言ではありません。

米国企業の成長株に投資し続けることで、僕たちは驚くほどの資産を築き上げることに成功してきました。この原動力の根底にあるのは、「アメリカンドリーム」の精神そのものです。現代においても、世界中から優秀な人材が「アメリカンドリーム」を追い求め、アメリカに集まってきます。

彼らは経済的・社会的な大成功を求めてこの地にやってきますが、僕たち投資家はその流れに乗り、アメリカの成長を享受することで、自らの資産を増やし続けているのです。アメリカンドリームは、単なる過去の栄光ではなく、今もなお続く現実です。

その夢に投資し、アメリカの経済成長に自らの資金を預けることが、僕たちが労働に頼ることなく、着実に富を築いていく方法なのです。これこそが、アメリカンドリームの本質であり、アメリカという国が世界中の投資家にとって魅力的な投資先である理由です。今も続く「アメリカンドリーム」の波に乗り、僕たちもその恩恵を最大限に受け取っていきましょう。

実力さえあれば誰もが活躍できる国

2023年、米国企業アルファベット(Google)のCEOであるスンダー・ピチャイ氏が、2022年に総額約2億2,600万ドル(約330億円)相当の報酬を受け取ったことが公表されました。

ピチャイ氏は、元々アメリカ出身ではありません。彼はインドのタミル人の両親のもとに生まれ、子供時代をマドラス(現チェンナイ)で過ごしました。後にアメリカのスタンフォード大学を卒業し、結果的にアメリカ国籍を取得して成功を収めたのです。

2015年、Googleが組織再編を行い、持株会社としてAlphabetを設立。その際、ピチャイ氏はGoogleのCEOに任命されました。2019年には、世界最高速のスーパーコンピューターでも約1万年かかる計算問題を、たったの3分20秒で解くという「量子超越性」を達成し、彼の名は瞬く間に世界中に轟きました。

同じく、MicrosoftのCEOであり、報酬総額8,430万ドル(約122億円)を受け取るサティア・ナデラ氏も、インドのハイデラバード出身です。彼もまた、アメリカに移り、後発的にアメリカ国籍を取得し、世界的な企業のトップに立っています。

さらに、エヌビディア(NVIDIA)の創業者兼CEOであるジェン・スン・フアン氏は台湾台南市出身。彼もまたアメリカでの成功を掴んだ一人です。世界をリードする半導体メーカーを創設し、AI技術の発展に貢献し続けています。

また、資産が一時40兆円を超えたTESLAのCEOイーロン・マスク氏も、南アフリカ共和国で生まれ、後にアメリカに渡り、その後アメリカ国籍を取得しました。彼は電気自動車や宇宙開発といった最先端の分野で世界に影響を与え続けています。

このように、アメリカは生まれや出身に関係なく、実力を発揮すれば外国人であってもトップに立てる国です。実力の無い者はたとえアメリカ人であっても競争に敗れますが、逆に、実力さえあれば外国から来た者でも後発的にアメリカ人となり、その国旗を背負って大舞台で活躍することができるのです。

アメリカンドリームは、400年もの歴史の中で築かれてきた、世界で最も公平な競争の舞台です。この舞台では国籍や人種は問われず、才能と努力を持つ者には、莫大な報酬や金融資産を築くチャンスが開かれています。

そして、この「文化」は一朝一夕に作られたものではありません。長い年月をかけて、多くの人々が困難を乗り越え、人種差別の問題と向き合いながら築き上げた、アメリカならではの価値観なのです。

アメリカの成功の文化は、他の国が簡単に真似できるものではありません。世界中から優秀な人材が集まり、その才能が評価される社会。それがアメリカンドリームの本質であり、今もなお続く現実です。アメリカは、誰もが平等なチャンスを手に入れられる国であり、それがアメリカを世界の舞台で常にリーダーとして輝かせ続ける理由なのです。

アメリカンドリームを追い求め、多くの人々がこの地で新たな人生を切り開いてきました。そして今もなお、アメリカはその夢を提供し続ける国であり続けています。

これから先「インド」はどうなのか?

「これから先、アメリカではなくて、インドが伸びるのでは?インド系の投資信託に注目するべきではないでしょうか?」・・・個別面談でこうした質問をいただくことがあります。確かにインドは人口増加の真っ最中で、今後成長が期待される国であることに間違いはありません。

しかし、少なくとも僕たちが生きている間にインドがアメリカを超えることは考えにくいでしょう。なぜなら、過去から現在、そしてこれからの10年、20年を見ても、世界中の最も優秀な人材は、インドではなく「アメリカンドリーム」を目指してアメリカに集まるからです。

たとえば、今や世界的に有名な企業のリーダーである、アルファベット(Google)のCEOスンダー・ピチャイ氏や、MicrosoftのCEOサティア・ナデラ氏もインド出身です。

しかし、もし彼らがインド国内でキャリアを追求していたとしたら、果たして今のような地位に辿り着いていたでしょうか?おそらく、今のような成功は成し得なかったでしょう。なぜなら、インドには依然として「カースト制度」が根強く残っており、生まれによる差別が蔓延しています。

インドの人口の約6分の1を占める「ダリット」と呼ばれる下層カーストの人々は、日常的に差別や暴力にさらされ、社会的な抑圧を受けています。彼らが職場で自分のカーストが露見した瞬間、上位カーストの同僚たちから嫌がらせやいじめが始まるのです。

実際に、インドの主要企業約4,000社の管理職ポジションにいる3万5,000人のうち、下層カースト出身者はたったの「3人」にすぎません。これがインド社会に深く根付いた現実です。このような差別的な文化がそう簡単に変わるとは思えません。

では、こうした社会に一体どこの国のどんな優秀な人材が、自分の才能を最大限に発揮しようと移住してくるでしょうか?答えは明白です。インドは極端な例かもしれませんが、同様の状況は中国や他の多くの国々にも何らかの形で存在します。

どの国でも生まれや背景による格差や差別は、完全に拭い去ることができないのです。日本でも同様です。外国籍の優秀な人材が活躍して高収入を得ると、周囲の反感を買い、足を引っ張られることがあります。元日産のカルロス・ゴーン氏がその典型的な例です。

こうした状況を見て、果たしてどれだけの優秀な外国人が自らの才能を活かすために日本に移住しようと思うでしょうか?今の時代、たった一人の優れた天才が世界を塗り替えるほどの影響力を持つ時代です。つまり、どこの国が優位に立つかという競争は、すでに決着がついているのです。

焦点となるのは「アメリカのどの企業が世界を制するのか?」という部分であり、これが今後の投資戦略においても最も重要な視点となります。少なくとも僕たちが生きている間、この状況は変わらないでしょう。

なぜなら、文化や社会的な仕組みは一朝一夕で変わるものではないからです。これからの投資を考えるなら、やはりアメリカ企業に注目するのが最善の選択です。もし、今後の投資戦略に関心がある方は、明日10月27日(日)14時〜開催される「北の株式投資大学」講義を受講下さい。

なぜ「アメリカに投資するのか?」その確かな根拠をお伝えすると共に、アメリカの成長株に投資する具体的な方法について公開させて頂きます。10月27日(日)14時〜の「北の株式投資大学」の講義は、生徒のみ受講できるクローズドな講義です。

「北の株式投資大学」 https://m.kitasociety.com/k-univ