2024年も、ついに残すところ12分の1となりました。ほんの少し前に、「新年明けましておめでとうございます!」と挨拶を交わしたかと思えば、気づけばもう11ヶ月が過ぎ去っているのです。この1年、あなたにとってどのような日々だったでしょうか?時間の流れが早いと感じることが多かったのではないでしょうか?

特に、僕たち45歳を過ぎた世代にとって、1年、1ヶ月という時間はますます貴重なものに感じられるものです。年齢を重ねるにつれて、人生における「残り時間」を意識せざるを得なくなります。もう一度思い返してみてください。「あのとき、こうしておけばよかった・・・」「もっと早く気づいていれば・・・」と後悔したことはありませんか?

しかし、過去を嘆いても何も変わりません。だからこそ、これからの時間を無駄にせず、計画的に、効率的に使う生き方が求められるのです。そこで大切なのは、「同時並行的」に物事を進めるという考え方です。複数の取り組みを同時に進めることで、限られた時間を最大限に活用し、未来の自分に必要な「成功=シアワセ」のピースを揃えていくのです。

例えば、今取り組んでいる仕事やプロジェクトがあれば、それに加えて副業や新たなスキルの習得にも挑戦してみる。家族との時間も大切にしながら、自分の健康や趣味にも目を向ける。やりたいこと、やるべきことを切り分けずに、できる限り並行して取り組む姿勢が大切です。

もちろん、「同時並行的な生き方」には計画性が不可欠です。何を優先し、どの順番で進めるのか?現実的な目標設定とスケジュール管理が、成功への鍵となります。残された時間が少ないからこそ、一歩一歩を着実に進めていきたいものです。

そして、後悔のない人生を築くためにも、今この瞬間から始めてみてはいかがでしょうか?2024年の締めくくりに向けて、僕たちができることはまだまだたくさんあります。一日一日を大切にしながら、計画的に動き出しましょう。そして、未来の自分が笑顔で振り返ることのできる日々を築いていきましょう。

一つのことだけ集中できるわけではない

大人になると、一つのことだけに集中して取り組める時間が、本当に少なくなります。子どもの頃であれば、学校の勉強をして、部活動や習い事に通い、家でご飯を食べて寝る・・・と言ったように、自分のことだけに集中して生きる時間が与えられていました。

しかし、大人になると事情は一変します。自分一人のことだけに時間を費やすだけでは、「成功=シアワセ」といえる人生を送るのは難しくなります。例えば、会社に勤めていれば、同僚や上司、取引先のことを考えたり、実際にやり取りしたりする時間が大半を占めるようになります。自分だけの時間は、自然と削られていきます。

さらに、もし自分でビジネスを起業した場合、状況はさらに複雑化します。お客様との対応、取引先との交渉、社員のマネジメント、銀行や金融機関とのやり取りなど、数え切れないほどの役割をこなさなければなりません。すべてが自分一人のために使える時間というわけにはいきません。

そして、仕事だけに集中していればよいかというと、決してそうではありません。家庭を築いている場合は、配偶者や子どもたちとの時間も大切です。それ以外にも、自分の趣味や習い事に費やす時間、友人や同志、仲間との交流の時間も欠かせません。これらすべてが生活の一部であり、バランスよく取り組むことが重要です。

一つのことだけに集中し、他のすべてを後回しにしていると、生活のバランスが崩れます。例えば、仕事に全力を注いで結婚や子育てを後回しにすると、「独身貴族」としての人生を歩むことになるでしょう。それ自体を選択する価値観は否定しませんが、もし後から家族を持ちたいと考えるようになった場合、その時にはすでに難しい状況になっているかもしれません。

だからこそ、一つのことだけではなく、仕事、家族、生活、趣味、友人関係などを同時並行的に行うことが求められます。これが、欲しいものを手に入れたり、願いを叶えたり、「成功=シアワセ」な人生を送るための鍵だと思います。

大人になるということは、複数のことを同時に進められる能力を身につけることでもあります。一つのことしか取り組めない状態は、たとえ社会人として働いている場合でも、ある意味で「学生時代の延長線上」にいるといえるかもしれません。

3つに分ける孔明の方法

「成功=シアワセ」の形は、人それぞれで異なります。誰がどんな価値観を持って生きていくのかは、完全に自由です。ですが、僕自身の価値観として、限られた年月の中でなるべく多くのことを体験したいという思いが強くあります。そのため、僕は予め自分の時間をどのように過ごすのかを、様々な角度から仕分けしています。

特に2011年1月にサラリーマンを卒業して独立し、自分で時間を決められるようになってからは、この「仕分け」を意識するようになりました。具体的には、「誰と過ごすのか?」という視点から時間を3つに分けています。家族と過ごす時間を3分の1。仲間やお仕事関係の方々と過ごす時間を3分の1。そして、自分一人で過ごす時間も3分の1。これらの時間を大切にし、味わうことを心掛けています。

このバランスがあるおかげで、確実に「成功=シアワセ」な人生を送っていると実感しています。また、居住地についても同じように3つに分けて考えています。僕は現在、マレーシアを拠点として約3分の1の時間を過ごしています。そして、ハワイで3分の1。セブやその他海外で3分の1、この生活スタイルは、10年以上続けています。

「コロナ禍」においても国や地域を強引に移動しながら、このバランスを保ってきました。さらに、食事も人生において非常に大切な要素だと思いますので、バリエーションを楽しむことを意識しています。例えば、マレーシア滞在中は、安くて美味しい華僑系レストランのチキンライスやワンタンヌードル、チキンスープなどを楽しみます。

これらは1食150円ほどで味わえる料理です。時には、1食30円のナンとカレーを食べることもあります。日本滞在中には、吉野家や富士そばのような500円以内で済む食事を楽しむこともあれば、1食1,000円以上する定食や、妻とともに1人1万円以上の高級寿司や会席料理を堪能することもあります。

安い食事、普通の食事、高級な食事という3つのカテゴリに分け、それぞれを楽しむようにしています。また、外食だけでなく、妻の手料理を楽しむ時間も大切にしていますし、自分でこだわりの低脂質食を作ることもあります。その国や地域ならではの良さを、衣食住の観点から最大限に味わう。それが僕のスタイルです。

こうした「3つに分ける方法」は、人生をバランスよく楽しむためのひとつの工夫と言えるでしょう。限られた年月の中で、多くのことを体験し、味わい尽くすための手段として、この方法を取り入れることを、あなたにもお勧めしたいと思います。

同時並行的に複数のことをこなす人生

僕は、上場企業の正社員サラリーマンとして新卒から12年間勤務してきました。当時は、会社の仕事に毎日最低10時間以上を拘束されていました。それに加え、食事や入浴、身支度、睡眠などに時間ほど費やしてしまうと、自由に使える時間はわずか3、4時間未満しか残りませんでした。

その限られた時間の中で、家族との時間を大切にしながらも、将来のことを考えると、会社からの給与収入だけに頼る生活に不安を感じていました。年収には当然限界がありますし、リストラされるリスクも常に頭の片隅にありました。そこで、自由時間のうち約4時間を、副業として起業したビジネスに充てることにしました。

当時は明確に独立後のプランを持っていたわけではありませんが、それでも少しずつ副業を進めることで、結果として12年間でサラリーマン生活を卒業し、独立に至ることができました。そして、独立後はお金と時間、場所の自由を手に入れ、今のような「3分割ライフスタイル」を実現することができたのです。

振り返ってみると、サラリーマン時代の本業は確かに忙しく、大変なものでした。それでも、ただ「忙しい」「疲れた」と言い訳して、家族を持たない選択をしたり、副業に挑戦しないままでいたりしなくて本当に良かったと思います。サラリーマンとしての仕事だけ、一つのことだけに集中する生き方を選んでいたら、独立後の自由を手に入れることも、家族と楽しい時間を過ごすことも、叶わなかったかもしれません。

僕たちに与えられた年月は限りがあり、時間を有効に使わなければ、願いを叶えることも、「成功=シアワセ」と呼べる人生を送ることも難しいのです。例えば、家族を持ち、家族との楽しい人生を築くにも、それなりの年月が必要です。

また、自分のビジネスを持ち、独立してお金や時間、場所の自由を謳歌するにも、同じように年月を要します。一つのことだけに集中するのではなく、同時並行的に考え、行動することが求められるのです。

2024年も残りわずかとなりました。この限られた時間をどのように過ごすのか?今一度考えてみてはいかがでしょうか?自分のビジネスや家族との時間、そしてその他の価値観を見直し、「成功=シアワセ」を追求する生き方を見つけることができれば、より充実した人生が待っているはずです。今が、その一歩を踏み出す時かもしれません。