実は、本質的な意味での「お金持ち」になるには、2つの方法しかないと、僕は考えています。まず最初にあなたと僕の間で、認識を共有し、基準を合わせておきたいことがあります。

それは・・・僕たちがお互いに目指している「お金持ち」とは、単に財布の中や銀行口座に、現金が増えることではない、ということです。イメージしている本当の「お金持ち」とは、資産が時間とともに育ち、働かなくても資産が収益を生む状態を築けた人ではないでしょうか?ここに賛同頂けることが前提となるお話ですが、その状態に至るためには、実はたった2つの方法しかありません。

一つ目は「ありがとうをたくさん集められる自分になること」。二つ目は「ありがとうを沢山集める仕組みを持った企業のオーナーになること」です。この2つ以外には、本質的な意味での「お金持ち」になる道は存在しないと思うのです。

「ありがとう」を集められる自分

まず、一つ目の方法からお話ししましょう。お金とは何か?それは、自分を頼ってくれるお客様の問題を解決したり、お客様を喜ばしたり、その結果として「ありがとう」をいただいたときに初めて発生するものです。僕たちが銀行口座に数字を増やすことができるのは、誰かに価値を提供して感謝を得たからです。

つまり、お金の本質は「ありがとうの収支」と言えます。これはどんな仕事にも共通します。芸をする人ならば観客を笑わせて「ありがとう」を集めます。世界で活躍する大谷選手の野球活動もこれに属すると思います。サービス業であればお客様を満足させて「ありがとう」を集めます。僕が経営している「飲食店」でも、これはとても現場で実感できることです。

サラリーマンであっても同じです。上司に媚びへつらうことが収入を増やす方法ではなく、最終的にはお客様から感謝されるかどうかで収入が決まります。上司の評価は結果に過ぎず、本当の源泉はお客様なのです。ですから、本質的な意味での「お金持ち」になりたいのであれば、まずは「お仕事を通してありがとうをたくさん集められる自分」になる必要があることが分かります。

そして、そのために必要なのが自己投資です。学びを深め、スキルを磨き、経験を積み、時代に合わせた価値提供ができるようになる。新しいことに挑戦し、自分の幅を広げていく。これが「ありがとう」を増やし続ける最短の道です。お客様に喜んでもらえる力を高めることが、とても大切なことだと分かりますよね。

「ありがとう」を集められる企業のオーナーになる

そして、二つ目の方法。それは「ありがとうを沢山集められる仕組みを持った企業のオーナーになる」ことです。ここでいうオーナーとは、株主になることです。株主とは、その会社の一部を所有している立場ですから、その企業が集める「ありがとう」が利益として積み上がるたびに、僕たち株主もその成果を享受できます。

これは不正的、違法的に誰かの収益を奪うことではなく、合法的にその分配を受け取る仕組みです。だからこそ株式投資は本質的に「ありがとうの収益を取り込む」行為なのです。「株式トレーディング」として短期の売買で儲けようとする人たちも数多くいますが、それは本質ではありません。

なぜなら、短期では政治の発言や中央銀行の人事、あるいは一時的なニュースが株価に影響を与えますが、長期ではそうしたノイズはどうでもよくなるからです。最終的に投資成果を決定するのは、企業が生み出す利益だけなのです。では、どんな企業に投資するべきか?それは「売らなくていい企業」です。

極端に言えば、証券取引所が5年間止まっても困らないような企業です。そうした企業は人口増加や中産階級の拡大といった不可逆的な潮流を背景に成長し、しかも寡占市場にいるため競争が限定され、安定した利益を上げ続けます。そうした構造を持つ企業を見つけたならば、オーナーとして長期に保有するのが最も合理的です。

ここで大切なのは、現金を増やすことに意味はない、ということです。むしろ、保有資産を時間とともに育てることこそが合理的なのです。売買を繰り返すのではなく、価値の増加を享受し続けるのが長期投資の本質です。

自分がビジネスに取り組む際

そして忘れてはならないのは、自分自身が最大の資産だということです。自分のスキルや経験、知識や人脈は、長期にわたり収益を生み出す源泉です。特に年齢が若い頃ほど自己投資の効果は大きく、複利的に積み上がっていきます。ですから、数十万円や数百万円の金融資産ばかりに目を奪われるのではなく、自分に投資をした方が、長期的な視点では合理的。自分というアセットを拡張することこそが、最もリターンの高い投資なのです。

強靭な自分と強靭な企業に共通するのは、「ありがとうを集める構造」を持っていることです。構造を理解し、時代の変化に合わせて柔軟に形を変えていくことができれば、長期的に収益は安定し拡大していきます。一発の流行で終わるのではなく、仕組み化することが必要なのです。

例えば、製品やサービスも同じです。単に機能だけを提供していては低価格競争に巻き込まれます。しかしデザインや体験といった新たな付加価値を創造できれば、高価格でもお客様は支持してくれます。時代とともにお客様が何に価値を感じるのかは変わっていきます。テレビの影響力が低下しても、YouTubeなど新たな接点を作ることでお客様を喜ばせることができます。

大事なのは、軸となる価値観を維持しながら、柔軟に適応していくことなのです。競争優位を築く方法は、一つの分野で絶対的に勝つことだけではありません。自分がビジネスを通して、取り組むことを考えた場合、複数の分野で上位20〜25%に入るだけでも、総合的な競争力を持つことができます。

例えば楽しさ、制作、マーケティングといった複数の軸を持てば、それだけで他の追随を許さない強さを発揮できるという形ですね。

本質的な「お金持ち」になる方法

お金持ちになる方法は、たった二つしかありません。一つ目は「ありがとうをたくさん集められる自分になること」。二つ目は「ありがとうを沢山集める仕組みを持った企業のオーナーになること」です。

そして、この二つは排他的ではなく、両方を実践することで相乗効果を発揮します。自己投資によって自分という資産を成長させ、その成果をもとに「ありがとうを沢山集める企業」に投資する。この循環を作ることができれば、僕たちは、必ず本質的な意味でのお金持ちに近づくことができます。

共に、残りの人生、「お金」そのものを追いかけるのではなく、価値を生み、感謝を集めることに集中しましょう。そうすれば、資産は自然に膨らみ、真の自立に到達できるのです。

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