新しいAIが出るたび、乗り換えていませんか?

7月に、Anthropicが新しい頭脳を出しました。9月には、OpenAIも新しいものを出しています。Googleに至っては、7月に出した軽いモデルを、わずか3週間で更新しました。同じ9月、提供していた道具そのものが、別の名前に置き換わっています。半年のあいだに、これだけ動きました。毎回追いかけて乗り換えていたら、それだけで1年が終わります。

あなたも、そう感じたことはありませんか?毎月、何かしらのAIに料金を払っている。触ってはいる。けれども、仕事が変わった実感はない。そういう方が、たぶん一番多いと思います。ところが同じ9月に、決定的な変化が起きました。3社のAIが、同じ形で「型」を読むようになったのです。

自分の仕事のやり方を書いたファイルを、1つ作る。そのファイルを、Anthropicでも、OpenAIでも、Googleでも、そのまま使える。置き場所と呼び方が、少し違うだけです。去年までは、乗り換えるたびに1から教え直しでした。ここが変わった意味は大きいですね。

どのAIを選ぶかで悩む時代が、静かに終わりかけているということです。毎月の明細に、ほとんど使っていないAIの料金が並んでいませんか?40代のサラリーマンの方は、こう書かれていました。「チャットに大量にPDFなどを送って分析させようとしてすぐに課金要求してきて、プランを上げないといけないと思い相談のみにしていました。

役員AIの無駄遣いをして課金要求されていたのだとわかりました。」道具の使い分けを知らないまま、料金だけが増えていく。これが、いま一番多い形だと思います。ここで、はっきりお伝えしておきます。新しいものを追いかけ続けても、AIの使い方そのものは変わりません。

根幹が固まっていないまま道具だけ入れ替えても、出てくるものは同じです。順番が逆なのですね。先に固めるのは、自分の判断基準と、自分の仕事の手順。根幹が決まってから、それに合う道具を選ぶ。そして最後に、毎回やっていることを自動で回る仕組みにする。この順番で進めた方だけが、AIを仕事として使えるようになっています。

追いかけ続ける人と、根幹を固めた人。ここから先、差は開く一方だと思います。選ぶべきは、最新のAIモデルではありません。型を持っている人は、明日どこが新しいAIモデルを出しても、そのまま移せます。持っていない人は、毎回ゼロから説明し直すことになります。自分の仕事を、型にできているか?今日は、そのお話をします。

半年で、僕の教え方はどう変わったのか?

今年の4月12日でした。『レベルファイブAI経営マスタリー』の第1回です。その日、僕は1枚のプロンプトを配りました。デスクトップに散らかったファイルを、AIに片づけさせるためのものです。貼りつけると、数百個のファイルが種類ごとに分かれて、名前まで揃う。画面の向こうで、「おおっ」という声が重なりました。

あの頃は、メールの仕分けを任せるだけで1日が明るくなりました。5月は、AIに自分の判断基準を教え込む作業です。6月は、考えさせる場所と作らせる場所を行き来する練習。7月は、勝手にやらせてはいけないことの線引きと、作ったものが消えない置き場所づくり。正直に言うと、ここが一番きつい月でした。

黒い画面に向かって、設定ファイル1つで半日止まる方が何人も出ました。何度も同じところで止まる方もいました。その壁を越えたのは、オフの世界でした。オフの世界では、6月から毎月1回、『地獄のAI合宿』を開いています。直近のものを含めて、これまでに4回。名前のとおりです。

朝から晩まで、黒い画面と向き合い続けます。会場では、隣の席の人に画面をのぞいてもらいながら進める光景が、あちこちで見られました。合宿に参加された40代の女性会社員の方は、オンライン講座の第4回で止まったまま、第5回と第6回が手つかずだったそうです。

その方が『地獄のAI合宿』で、サポート役がつかまらなかったとき、前の席の方に質問しました。「そんなもん、全部チャットに聞いたらええんですよ。」そこから半ば強制的に、何でもチャットに聞いて、その答えをコードに投げる。その日のうちに、GitHubの設定まで自力で終わっています。

オンラインで止まっていた方が、1日で追いつく。これが、何度も起きました。そして8月と9月。ようやく、中身の話に入ります。説得文の設計図を作り、それを「スキル」という形に変えて、棚に置く。次からは、名前を呼ぶだけで同じ品質の文章が出てきます。9月には、1万字を超える「セールスレター」を書き、その型も棚に置きました。

受講生が驚いていたのは、書けたことより、2本目を同じ手順で書けたことのほうです。4月の僕は、「AIにやらせる」と言っていました。いまは、「AIに引き継ぐ」と言っています。引き継ぐ相手には、判断の基準を渡さなければなりません。渡す基準がなければ、毎回こちらが指示を出し続けることになる。新人に仕事を任せるときと、まったく同じですね。

半年後、手元には何が残っているのか?

講義が終わるたびに、参加された方から感想をいただいています。読み返していると、この半年で来た距離が見えてきました。まず、40代のサラリーマンの方から。「前回・今回で自分が46年間、社会人になってから数えても24年間、一度も書いたことのない文章が瞬時に書ける、何より『テーマを変えても何度も同じように書ける』ことに本当に感動しました。恐ろしい再現性ですね。」

次は、40代の会社員の女性です。「まさか本当にここまでなんでもできるとはっっ!!!たいへん驚きました。しかも自分が手打ちする時と比較して、比べものにならないくらいAIの方が圧倒的に早い。」この方は、毎月憂うつだったeBayの経理処理を自動化されました。

取引の明細を注文と返金と手数料に分けて、月中平均のレートで円に換算する。その流れを、まず手順として言葉にしてからAIに渡しています。50代の会社員の方は、オフの合宿のあとに法人のホームページを完成させました。「実際、先日の会場参加セミナーの後、法人のホームページを作ることができました!現在、新規創業融資の資料も作成中です。多分会場参加セミナーに参加していなければ、作れませんでした。」

40代のサラリーマンの方は、こう書かれています。「このような合宿は必須で、独学では確実に挫折することも実感しました。」ほかにも、いろいろ起きています。60代の会社員の方は、講義の期間中に法人を設立されました。その法人のホームページのたたき台も、ご自身でAIに作らせています。

60代の自営業の方は、毎朝7時に、季節と天気に合わせたおすすめのワインを自動で発信しています。30代の自営業の方は、展示会で集めた名刺を撮影するだけで、挨拶メールの下書きが溜まる仕組みを作りました。50代の公務員の方は、授業案を3社のAIで作り分ける手順を作り、勤務先で発表されるそうです。

その方は続けて、米国株の情報配信も立ち上げられました。40代の自営業の方は、会計ソフトへの登録をつなぎ込みで自動化しています。別の方は、銀行の借入明細を読み取らせて、扱える形に変えました。50代の経営者の方からは、会計入力の負担が大きく減ったと聞いています。

派手な数字は並んでいません。どれも、その人の毎日の中にある地味な作業です。ただ、その地味な作業が、いま本人の手を離れて動いています。受講生の年代は、50代と40代で約7割。もともとパソコンが得意な人たちの集まりではありません。

10月3日と4日に、何をお話しするのか?

半年分の『レベルファイブAI経営マスタリー』の講義を通した受講生たちとの熱い語り合いの日々の中身を踏まえた説明会を、2回開きます。10月3日(土)21時から。10月4日(日)10時から。内容は同じです。どちらか片方に出ていただければ、それで大丈夫です。土曜の夜か、日曜の朝か、ご都合のいいほうをお選びください。

お話しするのは、次のことです。この半年でAIに何が起きて、これから何が起きるのか?受講生が最初につまずくのはどこで、どうやって越えたのか?自分の仕事を「型」にするとは、具体的にどういう作業なのか?半年前の説明会で僕がお話しした内容は、正直なところ、もう古くなっています。道具の名前も、できることも、あの頃とは変わりました。

ですから今回は、この半年で分かったことを1から組み直してお話しします。1度で分かる方は、なかなかいません。ですから、すでに聞いてくださった方も、改めてどうぞ。4月の説明会のあと、こう書いてくださった方がいました。「社内や自分の周りのうちでは活用している方だ、と思っていたのですが、全くの井の中の蛙でした・・・」

いちばん驚かれるのは、自分は使えているほうだと思っていた方なのですね。パソコンが苦手でも構いません。黒い画面を1度も触ったことがなかった方が、半年後にご自身のホームページを公開しています。差がついているのは、能力ではありません。順番どおりにやったかどうか、それだけです。

9月の講義では、受講生の目の前で、3社に同じ依頼を出してみました。出てきたものの差より、同じ型がそのまま動いたことのほうに、ざわめきが大きかったですね。『地獄のAI合宿』は、12月を除いてこれからも毎月続きます。当日は、サポーターがつきます。ですから、後から参加された方も大丈夫です。止まったところをその場で見てもらえるので、ちゃんと追いつけます。

この合宿では、朝は何も持っていない方が、夕方にはご自身の成果物が揃います。もしもまだ、『レベルファイブAI経営マスタリー』に参加できていないとしたら、年内に『地獄のAI合宿』へ行ける形を、いまのうちに作っておいた方がよいですね。

『AI経営マスタリー説明会』
2026年10月3日(土)21時〜
2026年10月4日(日)10時〜
◆お申し込みはこちらから→https://m.kitasociety.com/261003-04

できなかったことができるようになる喜びを、オフの世界で体感してみませんか?土曜の夜に、画面の向こうでお会いしましょう。