肉の焼ける音のかわりに、キーボードの音がしていました

7月20日、海の日。東京某所の会議室で、「地獄のAI合宿」を、開催しました。昨日は、前半に届いた感想を、ご紹介しました。今日は、その続き後半です。朝、会議室に入ってきたときの、みなさんの顔。正直に言えば、かたい顔をされている方が、多かったのです。

パソコンを開くのも、おそるおそる。ターミナルという言葉を聞いて、すでに、少し身構えている。それが、昼を過ぎたあたりから、明らかに、空気が変わりました。あちこちの席から、「できた!」という声が、聞こえてくるのです。そして、夕方には。自分でつくったゲームを、となりの席の人に、見せている方まで、いらっしゃいました。40代・女性・サラリーマンの、H.Y さんは、こう書いてくださいました。

「あっというまにゲームができたときは感動でした」AIに、自分の言葉で指示を出して、実際に動くゲームを、その場でつくってみる。その練習です。できあがったオリジナルゲームが、画面の中でちゃんと動くと。大人でも、やっぱり、うれしいものなのです。

「役員の無駄遣い」に、気づいた瞬間

この合宿で、いちばん多くの方が、「そうだったのか」と声を上げた場面が、あります。チャットと、コードの、使い分けです。先ほどの、H.Y さんの言葉を、もう少し、続けます。「チャットとコードの使い分けがわからなくもやもやしていましたが、合宿にでて役員と現場の役割がわかりました」

役員と、現場。この言い方は、講義の中で、僕たちが使っている、たとえです。AIには、役員のように、考えることが得意な部分と。現場のように、手を動かすことが得意な部分が、あります。それを、知らないまま使っていると。何が起きるか。H.Y さんは、こうも書いています。「チャットに大量にPDFなどを送って分析させようとしてすぐに課金要求してきてプランを上げないといけないと思い相談のみにしていました。役員の無駄遣いをして課金要求されていたのだとわかりました」

役員に、段ボール箱いっぱいの書類を、運ばせていた。だから、すぐに音を上げていた。そういう話です。運ぶ仕事は、現場に任せればいい。たったそれだけのことに、気づけるかどうか。これで、毎月の費用も、仕事の進み方も、まるごと変わってしまいます。

50代・男性・サラリーマンの、H.N さんも、似たことを書いてくださいました。ご自身で長いあいだ、ある使い方を続けてきて。合宿の場で、それが遠回りだったと、気づかれたそうです。文章の最後に、「超反省。教わる前に先走った後遺症です」と、書いてありました。

この一文を読んだとき、僕は、むしろ拍手をしたい気持ちに、なりました。独学で、ここまで走ってこられた方だからこそ、その場で、潔く方向を変えられる。これは、強さです。

ちなみに、H.N さんは、その日のうちに、ブロック崩しのゲームを、完成させています。そして、「娘の勉強アプリを作り直してみたい」と、書いてくださいました。学んだその日に、家族の顔が浮かんでくる。こういう感想を読むと、やってよかったと、心から思います。

道具の前に、順番があります

もうひとつ、当日、多く出た質問が、ありました。道具のことです。

40代・女性・自営業の、K.A さんは、ひと通りの設定を、終えられました。そのうえで、こう書いてくださっています。新しいパソコンを、買おうと思っている。けれど、どちらのメーカーを選ぶべきか、迷っている、と。こういう質問は、とても多く、いただきます。どのAIを使えばいいのか?どのパソコンを、買えばいいのか?どの契約プランに、すればいいのか?

気持ちは、よく分かります。道具が決まらないと、前に進めない気がして、しまうのです。けれど、順番は、逆です。先に決めるべきなのは、道具ではなく、役割の分け方です。それぞれ、得意なことが、違います。どれか一つが、いちばん優れている、という話では、ありません。

考えさせるのに向いているもの。手を動かさせるのに、向いているもの。調べさせるのに、向いているもの。その持ち場を、先に決めてしまう。そうすると、どの契約が要るのかも、どの性能が要るのかも、おのずと、決まってきます。

逆に、役割を決めないまま、高い契約や、高い機材から入ると。何に使っているのか、分からないまま、費用だけが増えていきます。先ほどの、「役員の無駄遣い」と、同じ構造です。合宿では、この順番を、最初に整えます。だから、一日の終わりに、手元に残るのが、「便利な道具」ではなく、「働く仕組み」に、なるのです。

サポーターがいる、ということ

合宿には、講師だけでなく、サポーターの方々が、入ってくださっています。

50代・女性の、E.Y さんは、こう書いてくださいました。「設定でつまづいたところがありましたが、サポーターの方に教えていただき、なんとかGitHubまでは設定することができました」

50代・男性の、M.H さんも、「サポートの方がおられるので、直接質問できるのが凄く有り難い」と、書いてくださっています。ここが、オフラインで集まることの、いちばんの意味だと、僕は思っています。家で一人で画面に向かっていると。つまずいた瞬間に、そこで止まってしまいます。

誰にも聞けないまま、一週間が過ぎ、一か月が過ぎ。やがて、やらなくなってしまう。けれど、会場には、分かる人すぐ近くにいます。手を挙げれば、となりに来てくれます。止まっている時間が、数分で終わるのです。この差が、一日の終わりには、とてつもなく大きな差に、なっています。

二回目の参加をされた、50代・男性・公務員の、T.S さんは、「1回目と同じ内容でも、1回目と違った見え方をしました」一回目は、訳が分からないまま、サポーターに助けられて、設定を終えた。その設定が、本当に正しくできていたのか、不安なまま、過ごしていた。けれど、二回目に参加して、周りの方と話すうちに。自分が、どこまで分かっているのかが、はっきりした。自分の状態が、ちゃんとできていると、確認できた。そして、こう続きます。

「自分が設定などを説明してみると、どれだけ理解できているかがよく分かりました」人に説明できたとき、はじめて、自分のものになる。これは、AIにかぎった話では、ありません。仕事でも、投資でも、まったく同じです。

次の合宿は「実際に働かせる」一日です

最後に、50代・男性・自営業の、S.T さんの感想を、ご紹介します。「今回の研修では、これまで全くできていなかったAIプロジェクトの設定ができるようになり、とても楽しく学ぶことができました」「とても楽しく」という言葉が、入っていることが、うれしいのです。

S.T さんは、このあと、こう書いてくださいました。ご自身の実業だけでなく、事業ごとの管理。お嬢さんの、勉強のサポート。株式投資の、学習と分析。そういった場面で、これから使っていきたい、と。そして、「AIを使う人ではなく、AIを使いこなす人を目指していきたい」と、結んでくださっていました。これが、7月20日の会議室で、起きていたことです。

怖い顔でパソコンを開いた方が、夕方には、自分の仕事の顔ぶれを、数え始めている。たった一日で、ここまで変わります。もちろん、全員が、最後まで走り切れたわけでは、ありません。「練習の8、9以降が追いつきませんでした」そう書いてくださった方も、いらっしゃいます。GitHubの設定に時間がかかって、ゲームまでは、たどり着けなかった方も、いらっしゃいました。

だからこそ、次の合宿では、初心者ヘルプコーナーを、用意します。初めて参加される方は、基礎の設定から、落ち着いて進められます。そして、すでに土台のできている方には。次の段階が、待っています。次回のテーマは、つくった「AI経営本部」に、実際の仕事を、させることです。

設定した仕組みに、自分の業務を、一つずつ渡していく。その手順を、一日かけて、体に入れていただきます。エンジニアゼロ。コードスキルゼロ。プログラミング経験ゼロ。その状態から、会議室に入ってきた方々が、実際に、こうなっています。次は、8月28日、金曜日。

そして、9月20日、日曜日。いずれも、東京某所の会議室で、開催します。あの日の会議室で、「あ、動いた」と声を上げていたのは、特別な人では、ありません。あなたと同じように、少し不安な顔で、朝、席に着いた方々です。次は、あなたの番です。

●『レベルファイブAI経営マスタリー』
8月28日(金)・9月20日(日)一日合宿
次回の「地獄のAI合宿」のテーマは「AIに実際の仕事をさせる」。構築したAI経営本部に、あなたの業務を渡していく一日です。初参加の方向けに、初心者ヘルプコーナーも設置します。先日の説明会セミナーの収録動画も、同じフォームからご覧いただけます。→ https://m.kitasociety.com/260705-07