ポケッツは「5つ」持てます

お金の入り口を、いくつ持っているか?この数を、数えたことのある方は、少ないと思います。多くの方は、一つです。会社から、給料をもらう。この一本だけで、生活が、成り立っている。もちろん、それが悪い、という話では、ありません。ただ、一本の柱で、立っているものは、その柱が細くなったとき、まるごと、傾いてしまう。ここに、危うさが、あります。

僕が20年かけて、確かめてきたのは、入り口は、一つではない、ということです。五つ、持てます。もらう。稼ぐ。創る。増やす。回す。この五つを、それぞれ、財布のように、持っておく。一つが細くなっても、残りの四つが、支えてくれる。これが、5ポケッツ戦略術の、骨組みです。今日は、この五つの財布が、それぞれ、どういうものか?一つずつ、解説させて頂きます。

もらう、稼ぐ ── 土台をつくる二つ

一つ目の財布は、「もらう」です。会社から、給料をもらう。ここまでは、誰もが、やっていることです。けれど、5ポケッツでの、この財布の使い方は、少し違います。会社を、学校として、使うのです。外の世界で、経営やビジネスを、本格的に学ぼうとすれば、かなりの、お金と時間が、かかります。

一日10時間、年間300日、通ったとして、3000時間。仮に、一時間5,000円の授業料なら、年間で、1500万円です。ところが、会社という場所は、給料を、もらいながら、学べます。上司の判断を、間近で見る。数字の作り方を、覚える。人を動かす、経験を積む。同じ職場が、考え方を変えるだけで、月謝を払う学校ではなく、月給をもらえる学校に、変わります。

たとえば、上司が、難しい判断を下す場面。ただ、指示に従うだけなら、そこで終わりです。けれど、なぜ、その判断をしたのか。どの数字を見て、そう決めたのか?それを、自分の頭で、考えながら見ていると、一つの場面が、一つの授業に、変わります。取引先との、交渉の席。社内の、根回し。部下への、指示の出し方。どれも、外で学べば、高い授業料が、かかるものです。

それを、給料をもらいながら、浴びるように、経験できる。この財布で、集めておきたい、力があります。目標を立てて、達成する力。必要な情報を、集める力。物事を、冷静に分析する力。設計図を、組み立てる力。その通りに、動き続ける力。人と、きちんと、やりとりする力。これらは、次の財布で、そのまま武器になります。

二つ目の財布は、「稼ぐ」です。物を、仕入れて、売る。物販の、ビジネスです。ここで、世間の常識と、はっきり分かれる点が、あります。多くの方は、売上を、右肩上がりに、伸ばそうとします。けれど、5ポケッツでは、それを、目指しません。物、金、伝票。ビジネスを、真剣にやればやるほど、かえって、儲かりにくくなる。必死になれば、体を、壊す。

これは、物販を長く続けてきた、先達の言葉です。では、何のために、物販をやるのか?会社の成績表を、作るためです。毎年、決算書という、一枚の成績表が、できあがります。その成績表を、きれいな形に、整えておく。売上が9、経費が8、利益が1。この形を、毎年、淡々と、保ち続ける。

それが、この財布の、本当の目的です。売上の大きさを、競うのでは、ありません。成績表の形を、整えるための、実体として、物販を、持っておく。ここが、世間の物販のとらえ方と、根本から、違う部分です。

創る、増やす、回す・・・差がつく三つ

三つ目の財布は、「創る」です。銀行から、お金を借りる。借金と聞くと、身構える方が、多いと思います。けれど、ここでの借入れは、一生かけても、自分では貯められない規模の現金を、一気に、手元に置くための、手段です。世間の借入れとの、大きな違いが、あります。

たとえば、店の設備や、不動産を買うための借入れは、借りたお金が、そのまま業者に、振り込まれます。手元に、自由に使えるお金は、残りません。物販の会社を通じた借入れは、違います。手元に、自由に動かせる現金が、積み上がります。この違いが、後の展開を、大きく変えます。

もう一つ、借入れについて、覚えておきたい考え方が、あります。金利は、恐ろしいもの、という印象が、あるかもしれません。けれど、数字で見ると、印象が変わります。たとえば、1,000万円を借りて、一年間に払う金利が、20万円ほど。2,000万円で、40万円ほど。家賃を払う感覚に、近い金額です。

その借りたお金を、金利より高く育てられれば、差額が、手元に残っていきます。借りることそのものが、損なのではありません。借りたお金を、どう働かせるか?そこが、勝負どころに、なります。四つ目の財布は、「増やす」です。株式への、投資です。ここで、一つだけ、覚えておきたい考え方が、あります。短い期間の値動きは、読めません。

明日上がるか、下がるか。それは、人の気持ち次第で、コインの裏表を、当てるようなものです。上がると思って買っても、翌日、理由もなく下がる。下がると思えば、なぜか上がる。短い期間で当てようとするのは、投資というより、賭け事に、近くなります。けれど、長い期間で見ると、話が変わります。

長い目で見れば、株価は、その会社の本当の価値に、近づいていきます。結局は、人の気持ちが、価値のほうへ、集まっていくからです。だから、長い期間なら、読める。この財布は、時間を、味方につける財布です。年月をかけて、じっくり育てる。焦って、毎日値動きを、追いかける必要は、ありません。

ここで、働いてくれるのが、複利という力です。生まれた利益を、使わずに、また元手に、足していく。その足したものが、さらに、利益を生む。雪玉を、坂の上から、転がすようなものです。最初は、小さな玉でも、転がるうちに、まわりの雪を、巻き込んで、大きくなっていく。

ただし、複利には、一つ、性質があります。始めた時点からしか、働きません。早く転がし始めた雪玉ほど、大きく育ちます。だからこそ、この財布は、一日でも早く、持っておく意味が、あります。五つ目の財布は、「回す」です。会社法人を、使いこなす。四つ目までで、生まれたお金を、会社という器の中で、ぐるぐると、回していく。成績表が、足りない年は、物販で、補う。

出過ぎた年は、きちんと、調整する。この、さじ加減を、握る財布です。会社の成績表は、放っておくと、でこぼこに、なります。ある年は、利益が出すぎる。別の年は、足りない。そのでこぼこを、ならしていく。利益が足りない年は、物販を、少し厚くする。出すぎた年は、使うべきところに、きちんと使って、形を整える。

この調整を、毎年、繰り返すことで、成績表は、狙った形に、近づいていきます。五つの財布の、真ん中で、軸受けの役目を、果たします。ここが止まると、残りの四つも、止まってしまう。それくらい、大事な財布です。

全教科60点で、届きます

五つの財布を、並べてみると、「そんなに、できるだろうか?」と、感じられるかもしれません。ここで、大切なことを、お伝えします。五つの財布は、どれも、満点である必要が、ありません。たとえるなら、国立大学の受験です。英語、国語、数学、理科、社会。すべての教科が、必要です。どれか一つが、ゼロ点だと、合格できません。

けれど、すべてを、満点にする必要は、ないのです。全教科、60点ずつ。それで、合格ラインに、届きます。5ポケッツも、同じ考え方です。五つの財布のうち、どれかがゼロだと、うまく回りません。けれど、すべてを、完璧にする必要は、ないのです。多くの財布は、60点で、十分です。

きっちり、100点に近づけたいのは、会社法人の使い方と、株式投資の、二つだけ。残りは、ほどほどで、構いません。ここに、大きな救いが、あります。学歴も、職歴も、才能も、性別も、関係ありません。どれか一つで、天才になる必要は、ないのです。五つを、それぞれ、60点。それを、足し合わせていく。誰にでも、目指せる道です。

ただ、一つだけ、問題が、残ります。五つの財布を、一人で回すのは、正直に言って、手が、足りません。平日は、本業があります。体力は、年々、落ちていきます。時間は、限られています。五つを、きちんと回すには、五人分の、働き手が、欲しくなる。

ここに、AIが、入ってきます。エンジニアゼロ。コードスキルゼロ。プログラミング経験ゼロ。その状態から、Claude、ChatGPT、Geminiという、三つのAIを、自分の手足として、育てていく。五人分の手が、足りないなら、疲れない手を、五人分、用意すればいい。

5ポケッツ戦略術という、五つの財布。そして、それを回すための、AI経営本部。この二つを、組み合わせて持つこと。50代から、資産を築いていく道は、ここにあります。今日は、ここまでにします。次は、五つの財布が抱える、たった一つの弱点と、その弱点を、AIが、どう埋めるのか?その話を、していきます。